スプリットアップルロック、「割れたりんご岩」
ボートアクセスのみの場所へは水上タクシーが便利
みんなカヤックからつり糸一本で釣ってきたもの
ボートを持たない観光客の最重要交通手段カヤック
素敵な貸切コテージがネルソン近郊にはたくさん
ブレナムのワイナリーでは、ブドウ畑をバックにランチ
ネルソン近郊、ルービーベイの夕焼け
首都ウエリントンから大型フェリー、InterIslanderに揺られて南へ数時間、フェリーがスピードを落とし始める頃、乗組客から「わー」っと溜息がもれる。そんな溜息が辺りを包んだかと思うと、曇り日にはミスティカルな霧に包まれた、そして晴れの日にはまぶしい太陽の光をいっぱいに受けたマールボロサウンドの丘が深く蒼い水面から聳え立つ様子が視界にどかーんと飛び込んでくる。
クリスマス明けのニュージーランド、夏といっても朝晩はまだ肌寒い。そんな中、一年中、国内で一番太陽が注ぐ地域といわれるネルソンと、すぐ東に位置するマールボロサウンドは、太陽を追いかけて集まる国内外からの観光客で賑わう。
サマーホリデーをキウイらしく過ごすのにぴったりなのが、いわゆるバッチ(BACH)と呼ばれるシンプルなビーチハウス。まるで隠れ家のように、ボートでしかアクセスできないような場所にも点在する。自家用ヨットやボートを持ち合わせない観光客にとっての交通手段はずばりカヤック。滞在中の食料品と釣り道具を持ち込めば、カヤックだけの生活も以外と簡単にできるものだ。
透き通る蒼い海にカヤックで漕ぎ出してみよう。釣り針を落とせば、ニシンやホウボウ、スポッティーとよばれる白身魚が初心者でもどんどんかかってくる。岩場には、巨大なマッスル貝。買い込んだ食糧がなくなっても食べ物には困らない。日没後のエンターテインメントはバルコニーから見る、カーペットに散りばめられた宝石のような南半球の夏の星座。スーパーもコンビニも車も何もない世界で自分をリセット。マールボロサウンドのバケーションの醍醐味だ。
ニュージーランドを代表するワイン産地であるマールボロ地域のブレナムには、テイスティングの他にランチメニューもあるワイナリーも多いので、南島らしい壮大な山々の見える場所でアル・フレスコ・ダイニングを存分に楽しみながら、さわやかなソーヴィニヨン・ブランに舌鼓を打ちたい。
ブレナムから太陽とアーティストの町、ネルソンへは2時間半ほどの景観ドライブ。ネルソンを起点に、この地域にある3つの国立公園に足を伸ばす観光客も多い。中でも、アベル・タスマン国立公園の海沿いのトレッキングコースは人気だ。引き潮時にタイミングを合わせて干潟を裸足で歩いて、きらきらと輝く砂浜に広がる貝や海藻類に触れてみよう!
ネルソン地域では、年間を通してマーケットやコンサート等のイベントも多く、多様なアクティビティーが楽しめる。夏はラズベリーやボイゼンベリー狩りができる農園も開かれており、フレッシュベリーで作られたフローズンヨーグルトを味わいながら地元アーティストのギャラリーを訪ね歩く、なんてこともできてしまう。またネルソンからすぐの町、マプアやモトゥエカのハーバー沿いの小粋なカフェで、地元のマオリ族アーティストの音楽に耳を傾けたり、ラビットアイランドで海水浴や凧揚げをしたりと、過ごし方はいろいろ。
ネルソンの真っ青な空の下で、自由自在な時間を堪能しよう。
Written & Photographed By Michele Yamada
Photographed By Thomas Fritzsche・Mika Fritzsche・Antony Stace
海外特集 (毎月1日更新)
vol.069 蒼い海沿いの隠れ家と干潟の裸足歩き
取材地 ニュージーランド・マールボロサウンド〜ネルソン
記事執筆・取材 ミシェル・ヤマダ
撮影 ミシェル・ヤマダ、トーマス・フリッチェ、ミカ・フリッチェ、アントニー・ステイス
2008. 3. 1 掲載
海外特集「この空を越えて」を執筆したライターのショートエッセイを写真とともに掲載。
またサイトの更新情報などをお送りいたします。
※テキスト版もあります。
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