
イオラニ宮殿
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ダウンタウンの風景
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チャイナタウン
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アカデミー・アート・センター
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赤が鮮やかなレッドジンジャー
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甘い香りのプルメリア
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ハワイでは、ネクタイ姿の男性を見かけることが稀である。はたして「ネクタイの結び方を知っているのかしら」と素朴な疑問を抱いてしまうほどである。
ホノルル市の中枢であるダウンタウン(オフィス街)においても同様。ビジネスマンとおぼしき男性たちが、この島の第一正装とされるアロハ・シャツに身を包んでいる。彼らが足早に通り抜けていくのは、19世紀の歴史的建造物と、至るところに植樹されている椰子の木々の間。その風景はいかにも南国情緒たっぷりで、「ここは東京ではなく、やはり空を越えたところなんだ」とつくづく実感される。
ハワイの歴史は、西暦500年〜900年頃、タヒチやマーケサスから移住してきたポリネシア人らによって紐解かれる。1750年代後半にはカメハメハ1世が誕生し、その後全島征服を成し遂げ、一世紀余にわたるカメハメハ王朝が幕を開けた。
1778年、キャプテン・クック率いる英国船が渡来。これをきっかけにそれまで対外的接触がほぼ皆無であったハワイの人たちの生活に変化が訪れる。つまり、渡来した白人らによるキリスト教伝来、サトウキビ生産などの産業・農業、立憲政体の導入などである。
西洋の人々が持ち込んだ建築技術により、現在ダウンタウンと呼ばれる地区にはいくつもの立派な建物が建てられた。代表的なのが、イオラニ宮殿。現在王朝制度をもたない合衆国にあって唯一の宮殿として知られる。ここも椰子の木に囲まれ、簡素な石造りの宮殿だ。が、無血クーデターにより王朝最後のリリウオカラニ女王を幽閉した場所でもあり、王家の斜陽の歴史を静かに、しかし堂々と見つめてきた威厳が感じられる。
キング通りをはさんで、イオラニ宮殿とぬけるような青い空を見つめるように建っているのがカメハメハ大王像。ヨーロッパにて一度制作されるも、ハワイへの輸送途中海の底へ沈んだ最初の像は、その後発見されてカメハメハ生誕の地に設置。ここに建っているのは2体目というエピソードつきの銅像だ。
今日では、歴史の推移を感じさせるこうした建物群に隣接してモダンな高層ビルも林立。さらに、そのお隣には、アジアの台所を体現する「チャイナタウン」が広がり、朝から晩まで止むことのない活気に満ちている。中国人は何よりも新鮮さにこだわるというが、ここにくれば新鮮な野菜や魚介類、肉類が手に入るので、目と舌の肥えた客が三々五々集まり、両手一杯に買い物をしていく。彼らの元気で旺盛な食欲・買い物欲を見ていると、ハワイの歴史を遡れる古い地区が隣接していることなどつい忘れてしまうほどである。
アロハ・シャツ、石造りの歴史的建造物、椰子の木、そしてチャイナタウン。それほど広くもない一画に、仲良く同居しているこれらのすべてが、ハワイの多様な民族性と暮らし方を象徴しているようで興味深い。「リゾート」とはかけ離れたこれらが見せるさまざまな顔のどれもが、ハワイの、そしてホノルルの素顔であるように思えて、当分この場所から目が離せない。
次回のハワイ旅では、ぜひダウンタウンの散策をしてみてはいかが。 |
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