
花の大聖堂のクーポラを望んで開かれるマーケット
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60-70年代のサングラスが新品で残っていた
(10ユーロ)
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映画に出てきそうな扇風機
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戦場の恋しい人へ送った絵葉書が今、蘇る
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銀製品
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人が買っているものがつい気になってしまう
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フィレンツェには“アンティーク広場”がある。
花の大聖堂から徒歩10分くらいの所にあるチョンピ広場(Piazza Ciompi)がそれである。
そこには約30件のアンティークショップが軒を連ねる。家具、クリスタルのシャンデリア、グラス、絵画、燭台、扇風機、ストーブ、ラジオ、ステレオ、時計、眼鏡、指輪等の貴金属品、カバン、衣類、靴、使い古されたブランド品、貯蔵庫でホコリをかぶって眠っていたワイン、そして、なんと戦場に届いた絵葉書まで・・・ そこに犇く品々一つ一つから時代の息吹を感じる。
チョンピ広場を中心として毎月最終日曜日に「アンティーク・マーケット」が開かれる。
ガイドブックや旅行会社のツアーではほとんど紹介されていないので、旅行者は見かけない。芸術の都フィレンツェを訪れる旅行者は主要美術館めぐりに忙しく、マイナーなマーケットに行く時間などはないのかもしれないが。
しかし、このマーケットでは、美術館でもお目にかかれないようなレア商品に出くわす事もあるから面白い。例えば、数百年前のフレスコ画の断片であったり、時代も解らないような古いタペストリー等。考えてみれば、現代でもフィレンツェでは築数百年の家に実際に人が住んでいるし、鮮やかなフレスコ画が描かれた建築物が役所や病院などの公共施設として現役で使われている。それはフィレンツェが“街全体が美術館”と呼ばれる由縁がうかがえるところでもある。
アンティークといえば興味のない方はガラクタとも思うかもしれないが、この「アンティーク・マーケット」にある品々の状態の良さには目を見張る。1800年代の家具は防虫加工され磨き上げられ光沢を帯びているし、グラス、ナイフ、フォークなどの食卓用品は未使用のまま箱に入り保管されているものもある。また、現代のそれとは想像のつかない風貌の計量器、電気製品や時計類なども、今でもちゃんと使える物が多いのだから新しい物好きの日本人としては驚くばかりである。
「アンティーク・マーケット」で出会う人々は温厚な人が多くて気持ちが暖かくなる。ちょっと足を止めて品物に目をやっていると、その歴史や時代背景を一生懸命に詳しく説明してくれる。時代の流れを傍観してきたアンティーク達を本当に大切に思う彼らの気持ちが伝わってくる。そして、こちらも話に引き込まれる。アンティークにあまり興味がなかった人も、ここに来るとだれもが何時しかアンティーク愛好家になってしまうようだ。
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