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カーニバルの衣装を作るスタッフ

ファンタジア(衣装)の飾りに使われるビーズなど

出来上がりつつある衣装の一部。大きな羽飾り

エスコーラ・デ・サンバ(サンバチーム)本拠地では
開催前の練習に余念が無い

小さな女の子も大人顔負けのステップで練習

褐色の肌にきらびやかな衣装が映える

カメラを向けると笑顔で応えるパシスタたち
(超ビキニで羽を背負うダンサー)
「行進するオペラ」「世界最大の仮装パレード」「世界3大祭の1つ」等と呼ばれるカーニバル。だが、ブラジルへ来て分かったのは、カーニバルは日本で言う「夏の村祭り」だった。
リオのカーニバルはもちろん有名ですごいのだが、これは博多どんたくのように祭りの中で一番大きくて集客能力が高いと言うこと。
カーニバルの開催日は宗教的ルールに則り、毎年1月から3月の間で移動する。この期間、ブラジルではどんな小さな村でもカーニバルが行われ、人々は歌い、踊りまくるのだ。とは言っても、やはりリオデジャネイロのカーニバルはすごい!
実はここで写真紹介しているのはサンパウロのカーニバルだが、サンパウロも最近はリオに続けとばかりに派手になっている。

リオ、サンパウロのカーニバルは、専用会場を持っていて、サンパウロは全長530m、リオは750mの直線コース。両側は階段状の観客席になっている。観客収容数はサンパウロが3万3000人で、リオが8万人。その会場をエスコーラ・デ・サンバと呼ばれる12〜14のサンバチームが2晩に渡って行進する。
今年はサンパウロのカーニバルが2月24日(金)〜25日(土)、リオは2月26日(日)〜27日(月)だ。各チームに許される行進時間はサンパウロが65分、リオが80分。カーニバルの行進を「たかが行進!」と侮ってはいけない。各チームごとに懸ける情熱は並大抵のものではない。カーニバルが終わった翌日には、来年に向けての準備が始まるというほど、1年たっぷりその準備に費やす。

カーニバルのテーマは毎年変わり、チームごとに決められ、そのテーマに沿ったサンバ調の曲が作られる。アレゴリアと呼ばれる山車は1チーム5台以上8台以下。その山車ごとに衣装を来た参加者が練り歩く。皆笑顔でチームの曲を歌いながら歩かなければ減点だ。
山車の制作費も1台15万から30万ドルと言われる。かつて総費用1億円以上をかけたチームもあった。山車は手押しが原則で、体格のいいブラジル人男性が20人から30人、暑い中汗をかきながら時間に遅れないように手押ししているのだ。
その山車の上では、きれいなお姉さんが肌もあらわに笑顔で腰を振って踊っている。みんな普通の女の子だが、この日だけはスターになる。女の私ですら、どうしてもこの超ビキニのお姉さんに目がいってしまうが、よく見ると、子供ばかりのアーラと呼ばれる一群もあれば、車椅子に乗った方たちの行進もある。カーニバルが黒人文化の流れを汲む証拠だろうか、太った黒人女性ばかりのバイアーナと呼ばれる一群は、ウエディングドレスのような衣装をまとい、クルクルと回転しながら行進する。このバイアーナになるには、長年のチームへの貢献度も計られ、誰もがなれるわけではないという。
旗を持つ人、打楽器を打つ人、どれもこれもがカーニバルのルールに従って行進し、皆優勝を目指して必死なのだ。

観客席もお目当てのチームが出てくると大騒ぎ。観客席ですら、踊りまくるブラジル人の姿を見ると、「さすが人生を楽しむ天才!」と感動すら覚える。
優勝または上位に入れば、翌週に行われるチャンピオンパレードに出場できるが、最下位になれば2軍に落ちてしまう。だから各チームとも真剣そのものだ。

観光客でも前もって衣装を購入していれば、飛び入り参加も可能。商魂たくましいブラジル人にも再び脱帽。今年我が家はなんと、日本からの友人を引き連れてリオのカーニバルに参加する予定だ。皆さんもぜひカーニバルに出て、踊る阿呆になりませんか?
 
  海外特集 (毎月1日・16日更新)
  vol.022 灼熱のカーニバル
  取材地 ブラジル・リオデジャネイロ、サンパウロ
  記事執筆・取材 マツモト純子
撮影         松本浩治
  2006. 2. 16 掲載
 
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