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夏は屋外のテーブルが人気

ホテル・バリオーニ(BAGLIONI)のガーデンバール

ホテル・ミネルバ(MINERVA)のガーデンバール
夕暮れの空に浮かび上がる彫刻の影

まるで鏡のように水面に映し出された街

深夜まで沢山の人で賑わう広場

夜空にそびえ立つ大聖堂・鐘楼
まだ肌寒さが残るヨーロッパの三月末。その週末、夏時間にかわると一気に初夏の気配が漂いはじめるのが不思議だ。時計の針をたった一時間進めるだけで日照時間が長くなり、冬に比べて充実した余暇を楽しむことが出来るのである。

冬の夜はひっそりとしていた広場も、深夜まで人々が語らい、そこに佇む数百年もの時を越えた歴史的建造物がライトアップされ夜空に映える。ルネッサンス発祥の地として知られるフィレンツェ、そこには時の巨匠達が闊歩したであろう街路、角の噴水には大理石の彫刻、まるでタイムスリップでもしたような目の前の現実に時代の息吹を感じる。

イタリアでは「アペリティーボ」といって夕方頃に食前酒といっしょに軽くオードブルを食べることがよくある。街角にあるバール(BAR)で夕方7時頃から食前酒を注文するとカウンターに並べられたオードブルが食べ放題なのである。友達同士で「ちょっとお茶でも」と似た感覚で「ちょっとアペリティーボでも」という気軽さで出かける。ピーナッツなどの軽いおつまみから、パスタやリゾットなど、夕食になってしまうほどの料理を出すところも多くなってきている。

そして、夏のお勧めは、ホテル屋上にオープンする期間限定のガーデンバールでの「アペリティーボ」。中世の街並みを見渡すパノラマを眺めながら静かにグラスを傾ける。ホテルなので宿泊客のみのイメージが強く、あまり混んでいないのが穴場的でいい。ゆっくりと大人の時間が過ごせるスポットだ。

夏には屋外にテーブルと椅子を並べるバールやレストランが多く、人々も屋外を好む。様々なイベントがあり、主要な公園、広場では野外ステージが設けられ音楽演奏やダンスを楽しむ人々の笑顔であふれる。スポーツファンは巨大な仮設スクリーン前に集まり、大勢で観戦を楽しむ事ができるところも登場する。また、フィレンツェ中心部を流れるアルノ川沿いのバールでは、テーブルや椅子がなくてもビール片手に川面に映る古都の街並みやサンセットを楽しみながら仲間たちと語らう。

すっかり日が暮れた後は、近郊のフィエゾレ古代ローマ劇場、市内のボーボリ公園で行われる毎年恒例の「オペラフェスティバル」に足を運んでみるのもいい。野外で鑑賞するオペラは想像以上に幻想的で、夏の夜のひと時、芸術的瞑想に耽ってみるのもわるくない。
今から6月の夏至までは、まだまだ一日が長くなる。人々の表情が活き活きとし、思いっきり夏を満喫する。

お勧めのホテル・ガーデンバール
ホテル・ミネルバ(MINERVA)
Piazza Santa Maria Novella
Tel: 055-27230
www.grandhotelminerva.com

ホテル・バリオーニ (BAGLIONI)
Piazza dell’Unita’ Italiana
Tel: 055-23580
www.hotelbaglioni.it (レストラン有り)
夏期野外コンサート・オペラ情報サイト
www.festivalopera.it
  海外特集 (毎月1日・16日更新)
  vol.051 夏の夜、古都フィレンツェを満喫する
  取材地 イタリア・フィレンツェ
  記事執筆・取材・撮影 原 奈穂美
  2007. 5. 1 掲載
 
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