
美しい英国式ガーデン
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アジアにいることを忘れてしまいそうな雰囲気
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バナナリーフは、お皿にしたり食事を包んだりする
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ココナッツミルクで炊いたご飯、ナシレマ
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安くて、見た目も鮮やかな野菜たち
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第二の人生をこの避暑地で過ごす日本人も多い
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じっとり汗ばんだ体で飛び起き、出発の準備だ。早朝といえども気温はすでに30度を超えている。目的地は、年間平均気温18度というマレーシア屈指の避暑地「キャメロン・ハイランド」。クアラルンプール市内から車で3時間ほどの高原リゾート地で、涼を求める人がこぞって出かける人気のスポットだ。
高速道路を抜け、車は山道をひた走る。道路は舗装されているものの、ときにカーブミラーの無い急な曲がり角があって気は抜けない。やがて、くねくね道にも飽きてきた頃、目の前に広大な茶畑が広がった。山の側面に段々畑のように広がる眩いほどの緑。
ここで作られる代表的な紅茶ブランドは「ボー・ティー」といい、お土産としてもよく知られているアイテム。味はなかなかのもので、我が家でも毎日の朝食で味わっている。
しかしルーツを辿れば、皮肉な歴史が顔を出す。さかのぼることイギリスの統治時代、「紅茶が飲みたい」というイギリス人が紅茶のプランテーションを作るためにキャメロン・ハイランドを選択。労働力として、同じく植民地として支配されていたインド人が多数連れてこられた。ちなみにキャメロンという名称は、イギリスの国土調査官の名前から名づけられたもの。現在の多民族国家をつくったのも、お土産品として喜ばれる紅茶ブランドが確立したのも、このイギリス統治から始まったのである。
さて、車は紅茶園の横を通り、今晩のステイ先に滑り込む。車から降りると、予想どおり第一声は「寒いっ!」。あまりの気温の変化に、長袖やカーディガンを羽織っても体が付いていかない。顔に当たる風はまるでエアコンの風のように冷たい。ぷるっと体を振るわせながら、イギリス時代の名残で凝ったガーデニングが有名なホテルの庭を散歩。ぐるりと一周したら、次はイチゴ畑に出かけよう。
年間を通してイチゴ狩りができる農園では、粒々イチゴジャムやイチゴとミルクで作るフレッシュジュースを味わえる。ただ残念ながら、摘みたてのイチゴはめちゃくちゃ酸っぱい。日本のイチゴがいかに甘いかを再認識させられた。イチゴのほかにも、葉茎菜類や根菜類などの野菜、バラやサボテンなどの植物が安く手に入るので、わざわざ買い出しに訪れている人も多いそうだ。
だんだんと夜の帳に包まれてくる。久しぶりに感じる涼しさが、人恋しさをかきたてる。今晩はホテルのレストランでゆっくりディナーといこう。やわらかなビーフシチューに赤ワインを傾けながら。
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