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ワインホールのライブバンド

音楽にあわせて踊りだす人もいる
大観覧車「Jupiter」
空中ブランコのような乗り物「Hot Shot」

バード・デュルクハイムからのワインプリンセス
前任者よりプリンセス冠をもらう新任者

世界最大のワイン樽
ドイツワイン街道の歴史ある小さな街バード・デュルクハイム(Bad Durkheim)は、ラインランド、プファルツ、州都マインツより南に車で約1時間のところにある。2003年には街の誕生1225年を祝い、中世の景観が色濃く残るこの街で、毎年9月に世界最大のワイン祭り「ヴルストマルクト」(Wurstmarkt・ソーセージ市)が開催される。今年は9月7日から11日、14日から17日で、その期間におよそ60万人が街を訪れると推定されている。

毎年初夏から200を超えるワイン祭りがあちこちの街で開催されているが、最大のイベントはなんといってもこの「ヴルストマルクト」である。今年で591回目を迎えるこのワイン祭り、ワインが主役なのになぜ「ソーセージ市」とよばれるのか。それは600年ほど前に始まった巡礼教会による、巡礼者のためのソーセージとワインの市を立てたのが起源だからである。州立浴場で開催されるこのマルクト(市)は、昔「聖ミヒャエル市」という名称であったが、莫大な量のソーセージが消費されることから「ソーセージ市」と改名され、今もその名が残されている。

またこの街のシンボルでもある世界最大のワイン樽(リーゼン・ファス)は、170万リットルのワインが入るものの、今までワイン醸造用に使用されたことは一度もないという。1934年に作られたこの樽は、樽作り職人の技術を示すことが目的で作られ、現在はレストランとして使用されている。

この辺一帯は年間日照時間が1800時間にも及び、ドイツのトスカーナ地方と言われている。寒いドイツというイメージからは想像ができないかもしれないが、温暖な気候に恵まれて、イチジク・キウイ・レモン・アーモンド・栗・チェリーなどの栽培が盛んに行われている。2000年前ローマ人が入植して以来ぶどう作りを始め、ワイン醸造が盛んとなった。

それが歳月を重ね、世界最大のワイン祭りへと発展した。とはいってもこのワイン祭りは200種類以上のワインが試飲できる祭典というだけではない。現在ドイツワインの約30%がこの地域で生産されているが、このワイン祭りで醸造元のワイン樽をからにすることも、重要な目的だ。今秋栽培されるぶどうで作る、新種ワインの収納スペースを確保するためという実益も兼ねている。

州代表のワイン女王や地区代表ワインプリンセスたちが初日の開会式に出席し、いよいよ9日間におよぶ「ヴルストマルクト」の始まりだ。ワイン祭りの会場では36の歴史的なワインスタンド、志向を凝らしたワイン村、ビアホールをはじめとして多数の飲食店スタンドがある。またワインホールではライブバンド音楽が雰囲気を盛り上げる。その上大きな移動遊園地やアトラクションが設置されて、まさに大人も子供も楽しめるイベントといえる。
  海外特集 (毎月1日・16日更新)
  vol.057 世界最大のワイン祭り「ヴルストマルクト」
  取材地 ドイツ・バード・デュルクハイム
  記事執筆・取材・撮影 シュピッツナーゲル典子
  2007. 8. 1 掲載
 
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