
老舗のカフェ、デ・インゲルの店先にて
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個性的なペイントが施されたバスの下にも国境が
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フラットの立ち並ぶ、美しい街並み
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蔦の絡まる楽器店は創業50年周年を迎える
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アーケード内に飾られた活け花
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くつろぎのひと時を過ごす居間はベルギーにあり、一服するコーヒーを入れるキッチンはオランダにある・・・子供たちが国境をまたいで走り回り、ゲストを迎える寝室はオランダとベルギーの正に国境上に・・・これは一体、どういうことなのだろう?
その謎を解くには、オランダ南部にあるバーレ・ナッサウという市を1度訪れてみよう。ここは、一般の旅行ガイド本にはまず登場しない、いわば穴場的存在である。著名観光地ではないが、際立ってユニークなこの地を訪れた人々は、その稀有さに感激し、リピーターとなることは間違いないだろう。
特筆すべきこと、それは、この市には21箇所に渡り、ベルギーの飛び地が存在することにある。飛び地は市内のここかしこに散らばっているので、いわゆる国境が市内には沢山存在するという具合なのだ。
ちなみにこの飛び地は、ベルギー領、つまりベルギー国なので、れっきとしたバーレ・ヘルトッフという市名もあるのだ。
なぜ、このような飛び地現象が起きたのだろうか?
それには歴史の紐を解く必要があるのだが、かなり込み入ったいきさつが存在したようだ。
かつて12世紀の時代、この地は既にオランダだったのだが、オランダの領主がベルギーの領主用に封建領地として、この地を切り分けて譲ったという経緯があった。つまり、この地は当時両国の統治下にあったということになり、オランダ領はオランダ、ベルギー領主所有の飛び地はベルギー領として認められ、今日に至ったというわけである。
それでは、市内観光へと出かけてみよう。ナッサウ市とヘルトッフ市は、『双子の市』と称されており、その面積はあわせて約8000ヘクタール程になる。
あちこち散策を始めるとすぐに気がつくのは、足下を一直線に走る白い国境線である。Bと記されているのがベルギー側、NLと記されているのがオランダ側。当然ながら、ベルギーとオランダの物価には差があるため、安いほうの国にある店を選んで賢い買い物も出来る。また、両国は営業時間にも差があるため、国境が店内を走るカフェなどでは、営業時間の長いほうの国側に座ることをお薦めする。
この小さな市の中で、オランダとベルギー両国の雰囲気の違いを感じた後は、市外へ抜け、自然散策へと足を伸ばすことも可能だ。季節を問わず、通の観光客を楽しませてくれる不思議な市、それがバーレ・ナッサウとバーレ・ヘルトッフの両市なのである。
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