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燦然と輝く3番目の会場のドゥルガー
会場の端で休憩する音楽隊のおじさんたち
普段からドゥルガーが壁面に飾られている寺

ドゥルガーの象徴であるライオンと魔族王マヒシャ

チキンティカー
8億人以上いると言われるヒンドゥー教の神様達だが、やはり主要メンバーがおり、中でも特に大人気を誇る女神の一人がドゥルガーだ。ヒンドゥー教三大神の一人で、宇宙の破壊を司るシヴァ神の妻パールヴァティが戦闘モードに入った時の姿である。

ちなみに、ドゥルガーの怒りが更に増した時に彼女のオデコから出現するのが、全身真っ黒で舌を出しながら血の臭いに酔いしれて踊り狂う、有名なカーリー女神。パールヴァティはモードチェンジをするのである。

さて、戦闘モードであるドゥルガーだが、普段は単体で崇拝されている。特にベンガル地方(中心はカルカッタ)での崇拝は熱狂的だ。そして、毎年10月頃に行われるドゥルガーのお祭りが「ドゥルガー・プージャ」である(インドの祭り事はすべて、太陰暦によって日付が決定されるため、西暦のカレンダーでは毎年日付が違うのだ)。

「ドゥルガー・プージャ」はニューデリーでも、ベンガル人の多く住むエリアで毎年盛大に催される。ベンガル人にとってのドゥルガー・プージャは、日本人にとっての「お正月」のような意味合いを持っており、非常に重要な祭りなのである。

どんなお祭りかというと、晴着のサリーや新品の服を着て親戚一同集まりプージャ(祈りの儀式)をし、夜になると地域の広場に設置された会場に皆で繰り出す。そしてドゥルガーのムールティー(像)を拝みつつ、会場で出会う知人友人に新年の挨拶をしながら雑談し、飲み食いするといった感じだ。これが5日程続く。堅苦しさは全くなく、日本の盆踊りのような雰囲気で、端っこにはタンドリーチキンやカバブなどの屋台も出る。

なんといっても、このお祭りのハイライトは、これでもかというほど豪華絢爛に造られるドゥルガーのムールティーである。会場によって、それぞれテイストが異なり、投票によってその美しさを地区ごとに競うのが習わしとなっているのだ。

ムールティーは、ドゥルガーが魔族の王マヒシャに勝利した場面を再現したものが大半で、横には必ずドゥルガーの乗り物であり象徴でもあるライオン、もしくはトラがいる。

ムールティーは川に流されることになっているため、ドゥルガー・プージャが終わった次の日の早朝には、ムールティーを荷台に乗せたトラックが川方面へ行く光景がよく見られるものだ。
Written & Photographed By Hana Fuyuno
  海外特集 (毎月1日更新)
  vol.067 女神の祭り、ドゥルガー・プージャ
  取材地 インド・デリー
  記事執筆・取材・撮影 冬野 花
  2008. 1. 1 掲載
 
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