オーストラリア政府観光局(TA)は、国そのものをブランド化する新たなマ
ーケティング戦略「ブランド・オーストラリア」を日本で開始した。すでに、
一部の国では開始されており、キャッチフレーズは「Australia, A
different light」だが、日本では「オーストラリア、心に響く光」として展
開する。このキャッチフレーズは、オーストラリアの違う光の中で得られた経
験は、永遠に記憶され、今後の生き方に影響を与えるということを表現したも
のだ。TA局長のスコット・モリソン氏は「他のデスティネーションと際を生み
出すことは難しいが、常に新しい戦略が必要。(キャンペーンで)真のオース
トラリアの体験、特に奥の深い、豊かな体験を伝えたい」と現状認識と方向性
を述べ、オーストラリアの理解を深めてもらうことが着実な旅行需要に転化す
ることを示唆した。
ブランドの中核をなす項目は7つ。多民族、多文化社会をあらわす「開放的
(Inclusive)」、自由な発想をする「奔放(Irreverent)」、オーストラリ
ア人の気取らなさを示す「平等(Grounded)」、建前ではなくあるがままを表
現する「率直(Candid)」、大陸として分断されて6000年という歳月が培った
「独特(Original)」、人々の気配りのある「友情(Mateship)」、最後に
「楽観的(Optimistic)」。こうしたオーストラリアの国、および住民がつく
りあげた価値観を強く打ち出していく。
なお、TAは2010年までに日本人訪問者数100万人という目標を掲げており、
年間約6%増を狙う。モリソン氏は「オーストラリア政府としても観光産業を
重視しており、中でも日本の重要性は高い」として、今回のブランドに関連し
た予算として約6億円を日本市場に投入する予定だ。
▽ブランド定着をめざし、大規模キャンペーン
TAでは本日から5月末まで、オーストラリアの国民的ヒロインで、人気の女
性歌手デルタ・グッドレムさんを起用したテレビCMを展開。「I Can Sing A
Rainbow」というオーストラリア人が口ずさむ歌を使い、大自然、動物、人々
の映像で「心に響く光」を表現する。
また、TA公式サイトのコミュニティサイト「My Style Australia」で6月30
日までキャンペーンを展開。期間中、新規に会員登録した方を対象に1組2名に
オーストラリア旅行をはじめ、オーストラリアワイン、デジタル・オーディオ・
プレイヤーをプレゼントする。モバイルサイトでも女性向けサイト、旅行情報
サイトなどと連携し、OL層を中心とした新規会員1万人の登録を図る。
カンタス航空(QF)とも共同で、「City and So Near(都市とその近郊の大
自然)」として魅力を訴求する。特に、QFが就航するシドニー、メルボルン、
パースへの誘引と、オーストラリアの大地、生活を体感する旅のスタイルを提
案する。東京・六本木において、5月16日から1週間、駅をオーストラリア一色
にする「ステーションジャック」を予定するほか、トレインジャックなどでア
ピールする。