エジプトの細い路地を歩いていると香ばしい匂いが漂ってくる・・・。匂いに誘われ、ゆっくりと歩いてみよう。ちょっぴり恥ずかしがり屋で、でもとっても気さくなエジプシャンの素顔が見えてくる。
さらに路地を行くと、水タバコをくわえたおじさんが「やあ」と声をかける。振り向くと、鳥の丸焼きが真っ赤な熱線の下で回っている。パリパリに焼けた皮が見るだけでも食欲を誘う。その隣には、肉の削ぎ切りを幾重にも塗りつけたような塊(ちょうど日本の床屋さんの店先にあるような)が回っている。
「シャワルマ」である。牛肉が主だが、鶏肉バージョンもある。注文すると程よく焼けたところを細長いナイフでそぎ落とし、ちりとりのようなものでうまく受け止めて切り落としてくれる。平らなナンのようなパン「アエーシ」に挟んで食べればボリューム満点。飲み物とセットで5E£ほど(約100円)。ちょっぴり豪華な?ランチとなる。
もっと気軽にエジプトの地元の味を!という人にお勧めなのは、「コシャリ」。まさしくエジプト庶民の味。米、マカロニ、スパゲティ、レンズマメが混ざったものにトマトソースがかかったもの。トッピングに、「タアレーヤ」(オニオンフライ)などを載せるのもよし、フライのサクサク感がたまらない。お好みで卓上の「シャッタ」(ピリ辛ソース)や「カル」(酢)をかける。
このエジプト風そば飯は炭水化物のオン・パレード! 肉体労働派向きの国民食である。大盛りは「キビール」、小盛りなら「スガイヤル」といい、お値段も手ごろで2~3E£(約40〜60円)。テイクアウトもOKなので、先ほどご紹介した「コフタ」や「シャワルマ」を載せてオリジナルの味を発見してみてもいい。
コシャリは、エジプトのどこの町でも、また誰もが気軽に食べている人気食だが、地域色がある。カイロでは、全体的に米の割合が多かったり、米とマカロニが均等だったり。そこが各コシャリ屋さんのオリジナル。一方、アレキサンドリアでは、米を除いたマカロニとスパゲティだけの「マカロナ」が人気。
Written & Photographed by Minako Sato |