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旅術 27 奈良編
 〜 人と自然が重ねてきた、温かい歴史を魅せる街 〜
山本 源生 氏
  NPO法人なら燈花会の会
  会長
  山本 源生 氏
2010年に平城遷都1300年を迎える奈良。東大寺や唐招提寺など歴史的な遺産と、鹿のイメージが強い街ですが、近年、更なる新しい魅力を発信し始めています。 歴史と調和した灯りのイベント「なら燈花会」、そのイベントの立ち上げから中心を担い、現在NPO法人「なら燈花会の会」の会長をされている山本源生さんに、奈良の見所を伺いました。
Q. 名人から見た「なら燈花会」の見所を教えてください
  なら燈花会会場のほとんどが世界遺産を舞台にした「ろうそくによる闇の演出」なので、若いカップルはもちろん、年配のご夫婦も自然と手を繋ぐロマンチックなお祭りです。 その中でも特に人気があるのが、竹と灯りが誘う立体的な空間の「浅茅ヶ原」、明かりが囲む鷲池に佇む「浮見堂」です。

また、広々とした「春日野園地」や「浮雲園地」を埋め尽くす圧倒的な数の灯りは、神々しくもあり、その一つ一つを、延べ3400名のボランティアの方に携わっていただいたことに想いを馳せると、手づくりの温かさが胸に迫ります。

浮見堂使用するろうそくも、環境や鹿の安全に配慮した素材を採用するなど毎年進化しているんですよ。第9回目の今年は、8月5日から10日間で68万8千人の動員数で、大きな事故もなく終えられたことが何よりでした。主催者として、安全の確保とおもてなしの心が本当に大切だと感じました。

興福寺
薬師寺
東大寺
Q. 奈良旅行のベストシーズンはいつですか
  春、夏、秋、冬、それぞれに歴史的遺産と手付かずの自然との調和が、すばらしい表情を見せてくれますが、あえてベストシーズンを挙げるとしたら、夏の8月初旬と晩秋の11月後半から12月初旬をお勧めします。 人も少なく、道も混まずゆったりとした気分で散策できます。
もちろん!燈花会も、前半の平日でしたら、素晴しい夜の奈良が体感できますよ!

Q. これぞ「奈良」と思うものは何ですか
  奈良公園です。
奈良公園の鹿広大な自然公園の中に、世界遺産の東大寺、興福寺、元興寺、春日大社、春日原生林があり、鹿が戯れている風景は日本人が忘れていた「何か」を思い出させてくれます。 1300年以上変わらず粛々と積み重ねてきた先人の人々に感謝をしたい気持ちになります。まさに温故知新ですね。

春日山原始林(滝坂の道)
朱雀門
月ヶ瀬
Q. お勧め料理やグルメスポットを教えてください
  「奈良にうまいもん無し」と言われていますが、探せばたくさんのおいしいお店が見つかるはずです。茶がゆ、なら漬け、柿の葉すし、わらびもち、大和野菜、大和肉鳥、など奈良特有の食材や料理が見直されています。地元の情報誌やガイドブックなどを活用して、お気に入りのお店をお探し下さい。

お土産も同じなのですが、地元の人やタクシーの運転手にアドバイスをもらってもいいですね。とにかく沢山あるので、その中から自分で探すのも楽しみの一つではないでしょうか。
Q. 奈良観光のコツなどはありますか
  大仏 電車などの公共交通機関で観光するなら、特典つきの乗車券や1dayチケットが便利でお得です。観光シーズンは周辺の駐車場が午前中に満車になりますので、時間を無駄にしたくない方は公共交通機関を利用する方が得策です。また、レンタサイクルも充実していますから、気候の好い時期はスニーカーで散策やサイクリングも楽しいですよ。
写真:矢野建彦
  写真提供:NPO法人 なら燈花会の会、奈良市観光協会
インタビュー後記
奈良県若草山の麓にある旅館「白銀屋」の主人であり、以前から様々な活動に参加され、奈良の観光に携わっていらっしゃった山本さん。実は、長年のサーフィン愛好家でよく種子島にも行かれるそうです。 その行動力と地元への想いが「なら燈花会」を支える多くの人の共感を得て、心に残る灯りを作り上げているのではないかと感じました。
名人流 奈良旅術
名人のプロフィール
山本 源生 氏
NPO法人なら燈花会の会
会長 山本 源生(やまもと もとお)
1959年奈良市生まれ。1989年白銀屋入社、90年代表取締役に就任。93年商工会議所青年部(YEG)入会。99年YEG副会長のときJC、経協青年部と協力して祭りを考える会発足、「なら燈花会」立ち上げに尽力。2000年副会長に就任、04年より同会長。


■名人オススメ、奈良旅行が楽しくなる本


「古寺巡礼」、「サライ」
「よみっこ奈良」、「ぱーぷる」、「ならんと」、「ならら」(地元情報誌)


▽ なら燈花会
 http://www.toukae.jp
 
     和の季節「なら燈花会」の記事はこちら ≫
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